クラシックギター用に曲を編曲するには?(アンサンブル)
すごくニッチな話題であまり需要はないのかもしれませんがクラギ編曲のコツについて書きたいと思います。
うちのサークルは弱小なので編曲も自分たちでやらなければいけません。誰も教えてくれないので毎年個人でなんとかするしかありませんでした。
僕は入部した当初は楽譜も読めなかったのですが、人に聞いたり自分で勉強したりして何曲か編曲してきました。
もしかしたら同じように音楽知識や経験がないのに編曲に迫られている人もいるのかもしれないのでここにまとめて置きたいと思います。
なるべく音楽未経験の人にもわかるように解説していきます。
編曲をするために準備するもの
まずいるものは編曲ソフトと楽譜です。
僕はMusescoreを推します。
無料で使えて簡単に楽譜作成や編曲ができます。操作は最初難しいのですが、慣れるとするする動かせるようになります。動作も重くないので低スペックPCでも動きますし、かゆいところに手が届くソフトです。操作方法については気が向いたらまた別記事でまとめるので今回は割愛します。
つづいては楽譜です。
これがないと初心者には厳しいでしょう。友人が全パートを耳コピでやっていたりもしましたが、僕にはそこまでの力量がありませんでした。
なんの曲をやるかにもよりますが、おすすめはバンドスコアです。
楽器屋にいけばだいたい800円くらいで売っています(一曲)。
ピアノの楽譜だと少し音が足りなくなるかもしれません。
実際の編曲の仕方
このスコアを使ってmusescoreで編曲していくのですが、まずは楽器を決めます。が、今回は簡単のために全てプライムギター(ただのクラシックギター)で全パートをまかないます。慣れてきたらここはコンバスにしようとか、アルトギターも入れてみようとか自分で考えられるはずです。
さらにパート数ですがこれも4パートに限定します。だんだん減らそうとか増やそうとかアレンジしてみてください。
さて、その4パートの内訳ですが、
- メロディ
- ハモり、装飾音等
- ベース
- コード
にすればまず間違いないと思います。
これらのパートをバンドスコアから引っ張ってきてmusescoreに写します。
最初はわかりやすいメロディからやるのをおすすめします。ただひたすら写す作業になるので最初のうちは大変ですががんばってみてください。
次は3のベースを写しましょう。この時注意してほしいのがベースの音域はクラシックギターよりも低いのでそのままキーをオクターブあげる必要がでてくるはずです。
やり方ですが、まずは愚直にヘ音記号のまま写します。クラシックギターの音域をはずれていると音符が赤くなるのですが、気にせずmusescoreの移調機能で1オクターブあげてください。
これで大丈夫なはずです。これでも赤くなる場合についてはあとで解説します。
次は4のコードをやりましょう。
コードについても解説したいのですが今回は割愛します。
バンドスコアに書いてあるはずですが、なかった場合はおすすめのサイトがあります。
ギターコード/ウクレレ/ピアノ/バンドスコア見放題 U-フレット
uフレットです。おそらくギター弾く人ならほとんどが知っていると思われますが、ここからコードを引っ張ってきましょう。
最後に毎回悩むのが2のハモり装飾音です。
ハモりがある場合はそのまま写せばいいのですが、なかった場合はメロディ、ベース、コード以外のパートから印象的な音をもってくることになります。
これがなかなか大変です。
そんな感じで全パートを写し終わったら最後に確認をしましょう。音が変じゃないかとか人が弾けるようになっているかとか。無理そうだったら音を抜いて見たりしてみてください。
これで一応完成です。
細かいコツなど
ここまででもなんとなくできてるのですがさらにブラッシュアップしていきましょう。
いくつかコツを書いておきます。
3rdのベースを1オクターブあげても赤い音符が出る場合はさらにもう1オクターブあげるか、6限を半音か全音下げチューニングにして解決しましょう。2オクターブあげるときに注意しなければいけないのはあくまでベースなので中高音域にかぶらないようにすることです。他のパートより低い位置におとがあればよいということです。
より簡単な方法としては赤い音符だけを2オクターブあげても平気です。
他には悲しい曲やゆったりとした曲はコードをじゃんじゃか弾くのではなくアルペジオにしてもいいと思います。
バイオリンなどの音が持続する楽器はトレモロなどで再現してみましょう
以上で編曲は終了です。あくまで最低限のことしか書いていないので適宜調べるなりして補填してください。
それでは今日はこの辺で。